はじめに
私のコラムでは、主にミスコンで得た経験や世界基準の美について綴ったものが多いですが、そもそも「ミスコン」がどのようなものか、世界大会がどのようなものなのか、あまり想像がつかない方もいるかもしれません。
ミスコンの中には世界大会のない、いわゆる国内のみの大会も多く存在しますが、ここで私が紹介するミスコンは世界大会のある国際的なミスコンに特化してお伝えします。
ミスコンと聞くと、一見華やかな印象を受けますが、意外とストイックでシビアな世界でもあります。
今回は、そんなミスコンの構造や世界大会についてご紹介します。
ミスコンとは?
ミスコンとは「ミスコンテスト」の略で、その名の通り「独身女性の美を競うコンテスト」のこと。
特に、世界的なミスコンにおいては「美のオリンピック」とも言われており、各国の代表(ミス)が集まり世界一の美女を決めます。
「各国の代表が集まる」ということは、世界大会に出場できるのは、一カ国から一人のみです。 そのため、世界大会に出場するには、まず国内の大会で1位になり、その国の代表になる必要がありす。
また、ミスコンでは環境保全、難民支援、観光促進など、国際問題の解決に向けてチャリティー活動をおこなったり、国際貢献をスローガンに掲げているものがほとんどです。
ビッグ4と呼ばれている、世界の有名な4大ミスコンには
・Miss Universe(ミス・ユニバース)
・Miss International(ミスインターナショナル)
・Miss World(ミスワールド)
・Miss Earth(ミスアース)
などが挙げられます。
日本大会とは?
日本大会とは、世界大会に出場するための日本代表を決める国内大会のこと。
例えば、私の運営するミスコンで例を挙げると「Lady Universe(レディ・ユニバース)」が世界大会の正式名称となります。 それに国名が加わった「Lady Universe Japan(レディ・ユニバース・ジャパン)」が日本大会の名称です。
また、「Lady Universe Japan」=「レディ・ユニバース日本代表」という肩書きの意味を含むこともあります。 しかし、日本代表になるためにはなかなかの長い道のりがあります。
大会により審査過程は様々ですが、大部分は下記のような流れとなります。
①一次審査(プロフィール・写真・自己PRなどの書類審査)
↓
②二次審査、三次審査(面接、自己PRで印象を審査、ウォーキングやポージングなどの技術審査)
↓
③セミファイナル(日本大会に出場できるファイナリストを決定するための審査、ウォーキングやポージング、スピーチ審査)
↓
④日本大会(日本代表を決定するための審査、ウォーキングやポージング、スピーチ審査)
大会によっては、三次審査やセミファイナルは省かれていることもあります。
審査内容と審査基準は?
審査内容や基準は大会やコンセプトにより異なりますが、主に国内大会では
・水着審査
・ドレス審査
・スピーチ審査
の3つが設けられています。
そして世界大会では、上記3つに加えて「ナショナルコスチューム審査」や「タレントショー」が入る場合もあります。
また、事前審査(プレリミナリー)を設けている大会も。
大会の審査基準としては「外見の美」である
・ファッションセンス
・メイク
・ヘア
・健康的なボディバランス
・姿勢
・ウォーキング
に加え 「内面の美」である
・自立心
・立ち居振る舞い
・言葉遣い
・知性
・コミュニケーション能力
・語学力
・国際課題解決能力
・自分の考えを伝える能力
etc…
など、様々な要素を兼ね備えた才色兼備で、健康的な女性であることが求められます。 そして、ここにポージングやスピーチ力などの表現力や技術面も重視されます。
さらに、世界大会期間中の約3週間の「生活態度」も審査に含まれていることがあります。
つまり、他国のミスたちとの人間関係、運営スタッフやオーガナイザー、スポンサーへの態度、各関係者への立ち居振る舞いなど、様々な角度から見られます。
世界大会では何をするの?
ようやく日本代表になったかと思えば、次はいよいよ「美のオリンピック」である世界大会が待っています。
大会により世界大会の期間は様々ですが、約1〜3週間(ほとんどが3週間)ほど開催国で各国のミスたちと生活を共にします。
世界大会の期間って意外と長いんだ!? と思った方もいるのでは?
そう、世界大会はなにも大会当日の1日だけではないのです。
約3週間に行うアクティビティとしては、
・チャリティー活動
・観光
・撮影
・パーティー
・スポンサーや自治体への表敬訪問
・プレスカンファレンス(記者会見)
・世界大会に向けてのダンス練習やリハーサル
・ナショナルコスチュームパフォーマンスの練習
etc…
など、スケジュールがぎっしり詰まっています。
ダンス練習やナショナルコスチュームパフォーマンスの練習とありますが、何のためかというと、世界大会当日にはオープニングでダンスパフォーマンスとナショナルコスチュームパフォーマンスがあるのです。
自国の代表として世界大会に挑むので、自国の伝統や文化を世界に広めるために、ナショナルコスチュームパフォーマンスがあります。
やはり、「コンテスト」と言われるくらいなので、エンターテイメント性は必須です。
そのため、ダンススキルや表現力も審査対象となります。
また、大会当日だけでなく、その3週間の間の生活態度や社会性、人間性、立ち居振る舞いなども審査に含まれます。
さらには、他国のミスと部屋を共にするので、国も文化も考え方も異なるルームメイトとの関係づくりも大切です。
このようなことから、世界大会期間中はプライベートもなく、1日たりとも気が抜けませんので、メンタル面の強さやストレス耐性も求められるのです。 もちろん、その3週間は毎日ばっちりメイクに、華やかなドレスにヒールを履いて行動しますので、体力も必要なのは言うまでもありません。
特に、衣装に関しては1日たりとも同じ服を着ることはできませんし、多い時には1日に3度も衣装チェンジを行います。
なので、ほとんどミスは40〜50着のドレスに、何足ものヒールを持ってきます。
モデルとミスコンって何が違うの?
よく、「モデル」と「ミスコン」はどう違うんですか? という質問をされることがありますが、上記の内容を見ていただければ違いが分かるのではないでしょうか。
モデルはあくまで、服やメイク・ヘアが主体となるため、自分が主体ではありません。
自分は服やメイク・ヘアなどの「引き立て役」なのです。
また、ファッションショーのランウェイでスピーチをすることもないでしょう。
一方、ミスコンでは「自分」が主体です。
ドレスやメイク、ヘアは自分をさらに美しく魅せるための道具にすぎません。
さらに、スピーチなど自分の意見を発信できる場があります。 ここが大きな違いとなります。
おわりに
いかがでしたか?
華やかな印象を受けるミスコンですが、案外シビアな世界でしょ?
また、女の世界なので、そこには嫉妬心や闘争心も共存しています。
しかし、ミスコンでしか得られない経験や感動があるからこそ、学びが深く、充実感とやりがいに満ち溢れているのは間違いありません。
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